馬術部について

活動場所

馬術部は、東京都三鷹市にある東京大学馬場にて活動を行っております。本郷・駒場両キャンパスからは少し離れますが、都内ながらも閑静で自然豊かな場所となっており、部員と馬たちは落ち着いた環境で練習に集中することができます。
馬場のすぐそばを野川が流れ、春になると川岸の桜並木が満開になり、美しい景色を眺めることができます。

三鷹馬場には、12頭の馬が過ごす厩舎、馬が運動する大馬場、調馬索練習や放牧に使うポニーリンクがあります。 ポニーリンクと大馬場の間には水濠とバンケットの設備もあり、総合馬術競技の野外走行の練習もできます。

活動内容

通常練習

練習時間は6:35~11:00です(始発で集合に間に合わない場合は、それ以降でも最速で着けば構いません)。
練習は火曜~日曜の週6回ありますが、週2回以上の参加としています。平日に授業がある人は、9時ごろに練習を抜けて2限に出ることができます。練習時間は季節によって変動することがあります。

練習は、コーチや上級生の指導の下、マンツーマンで行います。入部して間もないうちは、馬を調馬索というひもで繋いで誘導しながら、小さな馬場で基礎的な練習を行います。早ければ1,2か月程度で、大きな馬場で1人で馬を動かせるようになり、簡単な障害物も飛べるようになります。上級生になると、各人が担当する馬とペアを組み、試合に向けて日々練習するようになります。
また、月1回程度、外部のプロの指導者の方をお招きし、上級生を中心にご指導いただいています。

騎乗だけでなく、馬のケアや厩舎作業も部活の大事な仕事の一環です!騎乗後は、乗った馬の馬体をチェックし、手入れをしてあげます。また、馬が毎日過ごす馬房を綺麗に保つため、馬房の掃除を行います。
生き物とふれあい、その命を預かるという貴重な経験ができるのは、馬術部だけです。

試合

部の最大の目標となる試合は、毎年秋に開催される全日本学生馬術大会、またその予選である関東学生馬術大会です。
当部は、強豪校のひしめく関東において、2009年以降15年連続で全日本学生出場を果たしています。部員は、この関東学生・全日本学生に出場し、より良い成績を収めることを目標に、日々練習に励んでいます。
この2つの大会を軸にして、シーズンには様々な大会が行われております。また、外部団体主催の大会や講習会にも、試合に慣れるために積極的に参加しています。
その他、京都大学との定期戦である双青戦、旧帝国大学が集結して開催される七大戦(全国七大学総合体育大会)も重要な競技会として位置付けられています。

また、馬術を始めて日が浅い1,2年生に対しては、各大学馬術部において初心者向けの試合が多数開催されており、自分のレベルや志向に応じて、自由にエントリーすることができます。
早ければ1年生の7月には最初の試合に出場することができ、12月には低い障害の試合にも出場できます。
また、試合を通じて、馬術競技のルールやマナーを学んだり、他大学の学生と交流したりできるという点でも、とても有意義な機会になります。

主要競技会下級生向け競技会
1月
2月関東学生馬術新人戦
3月東京六大学馬術大会国公立戦@東京農工大学
<1年生・2年生>
4月
5月関東学生馬術選手権・女子選手権春季武蔵野市民大会@日本獣医生命科学大学<2年生・3年生>
6月関東学生馬術大会(三大大会)
7月全国七大学総合体育大会(七大戦)学長杯@東京農工大学<1年生・2年生>
8月
9月関東学生馬術争覇戦
10月
11月全日本学生馬術大会
関東学生馬術男子・女子競技大会(男子自馬・女子自馬)
北日本学生馬場馬術定期新人戦@東北大学<1年生>
12月全日本学生馬術選手権・女子選手権
双青戦(京大戦)
秋季武蔵野市民大会@成蹊大学<1生・2年生>
医歯薬対抗戦@東京農工大学<1年生・2年生>

学園祭での活動

東大の学園祭である五月祭・駒場祭では、キャンパスに馬を連れていき、乗馬体験やえさやり体験を実施しています。
また、当部のオリジナルグッズ(カレンダー、蹄鉄オブジェなど)の製作・販売も行っており、好評をいただいております。
2014年に開始したこの企画も、10年目を迎え、お陰様で多くの来場者の方にお越しいただける人気企画となることができました。今後も、より幅広い層の方々に足を運んでいただけるよう、さらなる魅力向上を目指します。

地域貢献 ―三鷹ふれあい乗馬体験―

当部では、地元自治体である三鷹市と協力し、地域の親子連れ向けのイベント「三鷹ふれあい乗馬体験」を実施しています。
乗馬体験や餌やり体験は勿論のこと、部員や外部講師による馬についてのレクチャーや、部員による馬術競技の実演など、様々なイベントを盛り込み、子供たちに馬に親しんでもらうことを目指しています。